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成長著しいHKT48。指原莉乃の元で鍛え上げられた「とにかく前へ前へ」の姿勢が花開いたおかげか、錚々たる個性の集合体になった。

積極的に前へ出たがる者、ミステリアスな魅力を発揮する者、強力な毒を吐く者、しっかり者の幼女……と個性は様々。結成から早4年、フレッシュなグループから徐々に脱皮しつつあるHKT48。

一方で意外とストレートかつベタにアイドルど真ん中!なメンバーも個性に染まりつつあるような印象です。兒玉遥、宮脇咲良、田島芽瑠、朝長美桜も王道さを持ちながら、特殊な個性を発揮しつつある今、ストレートなまでの王道を受け継ぐ人材は…と考えてたら、いました!超ド級の隠し玉が!

まだ全国区ではないながらも、ここ最近の個別握手会ではみごと完売を達成するなど成長著しい博多のアルティメイトウェポン・田中優香です。シングル選抜経験、選抜総選挙ランクイン共に現在に至るまで未経験の彼女になぜに、熱い視線が注がれているのでしょう?

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まず真っ先に挙げられるのは“愛らしさ”。ふっくらした丸顔と垂れ気味の眉と眼が“たぬき”を彷彿とさせるルックスは愛嬌たっぷり。そこから繰り出されるパフォーマンスは、上手い下手の彼岸を超えた魅力にあふれている。微笑ましいニッコリ笑顔、ピョンピョンと兎みたいに飛び跳ねるダンスで場を和ませるなど楽曲によっては選抜組に匹敵する煌めきを発揮。特に『桜の花びらたち』『青空のそばにいて』といったAKB48伝統のガーリーなサウンドでは、音世界の魅力を倍にするほどのダンスで魅せる。初のセンターを務めた『12秒』のカップリング『ハワイへ行こう』での眩しい笑顔と跳ねるダンス姿は彼女の魅力の真骨頂でしょう。

『チームKⅣ推し』での彼女のパートを見て、あまりの可愛さにため息をつくファンを目撃したと冨吉明日香が公演で語るというエピソードが残されているあたり、彼女の超絶的なアイドルぶりがうかがえます。

ただ愛らしいに終始せず、研究生時代からダンスが激しすぎて怒られたという逸話を残すなど、常に全力で公演に対して真っ直ぐな姿勢で臨んでいるのも評価を高める要因なのでしょう。今では公演の多くでセンターを張っていることが物語っています。

超天然な性格の部分も彼女を語る上で外せない。先輩にサラリと毒を吐くため“毒たぬき”と称されるのも、ひとえに天然だからこそ口走ってしまう部分が大きい。一方で、舌足らずでスローリーな受け答えと、切り返しの悪さが目立つせいか、公演のMCではツッコまれ放題。中でも髪をとかすクシを「おクシさん」と呼んでいたことを田中菜津美に暴露されイジリ倒されたことも。田中を筆頭にしっかり者の大人びた中学生が多いHKT48内で、田中優香はまんま天然素材の中学生らしさを感じさせる珍しいメンバー。Google+においてもHKT48を題材にした名著「HKT成長期 腐ったら、負け」発売の報告に関して「HKTヒステリー本が発売されました」と投稿。後にヒステリーではなくヒストリーだよとの指摘があったのか、その後「ヒステリーって言葉あるよね、神様紛らわしいなー」と投稿。この返答にも彼女のらしさが表れており、文面だけでホッコリ(?)してしまう。

こうした態度ゆえに「ぶりっ子!」とメンバーから揶揄されることも。しかし「アイドルなんだから(ぶりっ子)しない方がおかしいんですよ!」と切り返す。このような自身の確固たるアイドル哲学を持っているあたり、侮れない。頭の回転の早さが見えるのも魅力の一つ。

何より指原はおろか、メンバーの多くが認めるグラビア適正の持ち主と言われている田中優香。本格的な水着グラビアが解禁すれば天下も取れる!とまことしやかに語られるほどだ。

しかし、強烈な自己アピールをしない性格のため、上昇志向がないのでは?と捉える人もいるかもしれません。本人も田中菜津美、秋吉優花、荒巻美咲、坂本愛玲菜ら、個性際立つ同年代の面々に比べ自分は何もキャラがない…と引け目を感じている模様。しかし、ある意味奥ゆかしさも一つの武器になる。ただ、前のめりになるだけが正解ではない。一歩引いた中でも強い輝きを見せることもできるアイドルもいる。それだけのポテンシャルを彼女は秘めていると思います。

愛らしさ、天然ぶり、グラビア力とアイドルに必要な要素を兼ね備えた田中優香、近いうちに個性派ぞろいのHKT48の中で新たな王道としての強い光を放つことでしょう。(田口俊輔)

下記のドワンゴさんより
http://news.dwango.jp/2015/10/05/56885/idol/1/